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やあ、今年も会ったね いや初めましてかな? まあ、どっちにしろ今日は初めましてだ。 僕はクラップス… と、挨拶してる場合じゃないな 急ぐもんでまた後で!
よし、この1束で最後だ!急いで帰らないと… …おっと、まだ居たのか。 こっちの用事は終わったし会場までどう? 急ぎ足なのは変わらないけど、歩きながら説明するよ。 とにかく会場では人手が要るんだ…
キミの家ではハロウィンの日に何をするんだい? …仮装?ふぅん、面白いね。 我が家では子供達だけでご先祖様の格好をしてお墓参りをするんだ。 大人はついてっちゃ駄目なんだけど… 今年はまあ、僕は猫だからついてったんだよ。 ほんと大変だったんだから…
まず墓地を通る時って普通はどうすると思う? まあ君の考えてるとおり「騒がない」んだけど、 我らがウィリアムが今回もしでかした! せっかく月を見ないように被り物してたのに、 隙間から見ちゃったみたいで急に歌い出したんだ… 下の人達が起きちゃう所だったよ…
早く帽子を被り直せば良いのに… ウィリアムはそのまま楽しげに駆け出したんだよ。 いやぁ、たぶん普段入れない場所に2人(と猫の僕)だけで来たから気分が良かったんだろうな。 なんとチクチク草原の方に走ってった! ほんと犬…いや、狼ってのは走るのが好きだよねぇ…
犬も走れば何とやら… よりにもよって草原に横たわってるオバケに当たった! (君の国ではオバケは透明…?不思議な所だね) 何と言うか…鼠なんだか蛇なんだか分からないような…そんな奴だ。
『朝日が昇ったら丸呑みだ』 『錆びた牙』『鍛錬する腕』 『それが無いなら諦めな』 気紛れなのかすぐには食べられないらしかった。 回りくどい奴等だ。 …面白そう…? とんでもない!! 何で猫なのに飛びかからなかったの?なんて言われたんだぜ!トバッチリも良いとこだ!
不幸中の幸いか『錆びた牙』はすぐ足元にあったけど、危うく踏むところだったよ…! (これを踏んだ動物達はみんな背の高い草になっちまってるんだ) ひとまず牙はレイチェルに持ってもらって他のアイテムも探さないと…
普段は誰もこない場所だからか途中の道が壊れている場所があってね。 壊れてるものは直したらいい。 魔法使いならフツウ直したほうが早い…分かるよね? なのに、なのにだ! 着地が上手いからって! 向こう側で大きい木に! 綱を付けて来てだってさ!
飛ばされ… いや、綺麗に着地した僕はそれはもう手際良く木に綱を付けた。 で、レイチェルに綱を渡してやったよ。 (もちろん僕は"投げた"んじゃなくて、"渡して"あげたんだ) 言うべき事があるだろ?って顔して待ってたら彼女に頭を撫でられた。 そうじゃないんだよなぁ…
どうにも次のヒントも無くてアテもなく歩いてたら… 何だかとてもイヤ〜な雰囲気の場所に出た。 僕達は背中合わせで少しずつ進むことにしたんだけど… この歩き方はまずかったらしい
イヤ〜な雰囲気にばかり気を取られ過ぎて、足元を木に取られてしまった。 レイチェルが転びそうになったんだが、そのまま一緒に坂を滑り落ちちゃったんだ! (どうやって僕まで滑ったのかは全然覚えてないけど…)
気付くと小さな浜辺みたいな場所に着いた。 海なんて無いはずなんだけどね… レイチェルが帽子を拾ってくれて僕に渡してくれた。 その帽子を受け取った時、水の中からこちらを見ている何かが居たんだけど…
秋になって長旅を終えて帰って来たら家の前で小鬼が騒いでいる、 自分達には追い払えないから手伝って欲しい…とか言ってたかな? 相当困ってるみたいだし「水の中に人形の腕みたいなものとか落ちてたらそれと交換しよう」と持ちかけたら「見た気がする」と言われたよ!
浜沿いに案内されて行ってみると、なるほど鬼達は大騒ぎしてるし盗んだのか花火で遊んだゴミなんかをそのまま水に… (火は消すんだ?と笑いそうになったよ) 帽子をもう一度レイチェルに持ってもらってから、 身体を大きく見せて脅かしてやった。
脅かしたらアイツ等、ゴミを投げて来たんだけど… ノーコンって言うんだっけ? ゴミは僕じゃなくてまっすぐレイチェルの方に素っ飛んでった! ほんとビックリしたよ! 大きなマト(僕だ)に当てられないどころか、一番当てちゃいけない相手に投げちゃったんだ!
どうなったかって? もちろん大嵐さ!! 普段は静かなんだけど、彼女は落ち着いてると言うより…いつも自分を落ち着かせてると言うのかな? 『感情の揺れに弱い』んだ…
爆発したあとレイチェルはいつも目が回るんだ…今回もそうだった。 その隙に小鬼等は逃げ出そうとしてたんだけど… 万が一のために張っておいた罠に真っ直ぐ向かっていったよ。 困った時どうしてわざわざ水辺に向かうんだろうね…猫にはよく解らないよ。
ひとまず問題は解決した(してるよね?) お礼は水中にあるんだってさ…しかも僕達と出逢った浜のあたりなんだって。 またもやあの浜に戻らなきゃいけないって訳だ。 レイチェルは全然起きないし… (たぶん起きたら怒るだろうな…生臭くなってるから…)
出逢いの浜に降ろされてから少し待って、彼がお礼に持って来たのは『腕にはめる何か』と『珊瑚のカケラ』だった。 うーん… ウィリアムが父親と遊んでた時の腕に似てるかな… まあ同じ事だ、鎧って事で良いんじゃ無いか? 彼ら噛むのが好きだから腕に布みたいなのを巻くんだ…
ウィリアムの匂い(狼になると倍になるんだ)を頼りに進んでいったけど、 あと数時間で朝日が昇ってしまうから焦ったよ… なんと、たどり着いた場所は僕達が元々行こうとしていたお墓だったんだ! あいつ、待ってましたと言わんばかりにこっちを見てきたよ…
「よう、出迎えようと思ったんだが…どうにも生前イヤな思い出があってな…」 双子達のおじさん(お祖父さんのお母さんの妹のお婿さんの弟さん、だったかな?)が現れて謝ってきた。 今年の墓参りは踏んだり蹴ったりだな… ま、鼠には猫と決まっている。 僕と勝負だ!
『錆びた牙』『鍛錬する腕』 『持って来たなら寄越せ!』 しかしながら…考えてもみると随分と生意気な鼠だと思わないか? 猫である僕に交換条件?ちゃんちゃら可笑しい。 化けて出てようが構やしない、文字通り真っ二つにしてやった。
ウィリアムは鼠の巣穴に引き込まれそうだったみたいで、体の半分が巣穴にスッポリ入ってた。 本人も掘ろうとしたらしいんだけど(覚えてる?ここはお墓だ)ご先祖さまを起こしかねない。 狼男の時はうまく握れないから鍛錬…普段遊んでるように腕を噛み付かせて引っ張り上げた。
踏んだり蹴ったりだったけど、ウィリアムも無事に戻った! 二人とも安心したのかいつもはあんまりしないハグをしてた。 誰かさんはちょっと泣いてた気もするけどね… で、えーと… 何でこうなったんだっけ…?
鼠は何でまた訓練用カバーと古いベアトラップなんか欲しがったんだろう? 全然意味がわからない… するとおじさんが申し訳なさそうに 「君達の力試しの小道具を試練風にメモしてたんだけど、 それをあの鼠に盗られたんだ…もしかしてイイモノだと思ったのかな?」と言った。
お迎え役のおじさんと一緒に最初の目的地である広場まで向かった。 すると他のご先祖さま達は踊ったりお喋りしてた。 仮装のモデルさん達にも挨拶して… ところが、招待されてない客が飛び出した…!
僕は会場から走って逃げるちっこいのを追いかけた! すると追いついた時にはもう、浮かばれない姿になってしまって… たらふく食べて太るならまだしも、ガリガリになる…? イヤな予感がしたから急いで会場へ戻ったんだけど…
会場で談笑してたはずの双子達が、何だかヒッソリ身を寄せ合ってた。 近付いて声を掛けたけど、あれは実にイヤな瞬間だったよ! あのちっこいのは腹いせに呪いを掛けて力尽きていたようだ、 僕は猫だから効かなかったけど双子達は…
見る間にどんどんネズミになっていく双子達… 本当にあっという間に僕より小さくなってしまったんだよ。 このままいくとネズミより小さくなっていくんじゃないか…?なんて心配になるスピードだった。 猫のイヤな予感っていうのは当たるんだ…
呪いを解くには掛けたネズミが解除するのが一番だがもう居ない… 色々と必要な物が多いけど僕らでも解く事はできる。 毒のあるスズランとかね。 (出会った時に集めてたやつさ) 戻れなくなる前に急いで集めてたんだ。珊瑚の笛があって助かった。 そして…会場に着いたらキミには鼠捕りをしてもらうよ…!